ご存じの方も多いと思いますが、英国的紅茶のスタイルについて初歩的なお話しを少しだけいたします。
イギリスのお茶の時間と言えばエレガントでお洒落なアフタヌーンティーが思い浮かびますが、イギリス人にとってお茶の時間は大切な生活の一部です。
アーリーモーニングティー(目覚めの一杯)からナイトティーまで、紅茶で明けて、紅茶で暮れると言われるほどです。
そして紅茶と言えば、一緒にいただくお菓子。以前はほとんどが家で焼かれる焼き菓子でした。特別に用意するわけではない、家にあるものを利用して各家庭でおいしい焼き菓子を焼く。お茶の時間には近所や友人を招いてその家のおいしい焼き菓子と紅茶を楽しむ。そんなスタイルが一般体な英国式紅茶生活です。
“マリッジ”ではそんな英国式紅茶のスタイルにこだわり、伝統的な英国式焼き菓子をすべて自家製で焼き上げて、厳選した紅茶と共に皆様に楽しんでいただくようにしています。
よくワインとお料理の相性をマリアージュと言いますが、紅茶と焼き菓子が奏でる最高の相性“マリッジ”による素敵な体験をしていただけることをテーマに日々研鑽しております。
当時の上流社会ではディナーの始まる時間は夜8時〜9時と遅く、ディナーまでお腹が空いてしまうベッドフォード公爵夫人が、午後4時頃召使いにバター付きパンと紅茶を持ってきてもらい召し上がったのが始まりとされています。
アフタヌーンティーといえばベッドフォード公爵夫人が楽しんだそのままに時間は午後3時〜5時にかけテーブルとお花、そしてテーブルクロス、エレガントなティーセット、お茶とミルクとお砂糖、サンドイッチ、スコーンや焼き菓子など社交を兼ねたお洒落な時間として今でも愛され続けています。
これらのティーフードは元々フィンガーフードと呼ばれ、左手でつまんでいただき、食べる順番としてはサンドイッチ、スコーン、ペストリーとなります。
紅茶との組み合わせで最も代表的と言えるのがスコーンですね。この組み合わせはクリームティーと呼ばれています。二つに割りクローデットクリームとジャムを載せていただくのが英国式スタイルです。クローデットクリームが先かジャムが先かなどの論争もまた典型的なイギリス流といえると思います。
もっといろいろ紅茶、焼き菓子について詳しいお話しなど、不定期で開催する紅茶教室やティパーティーなどでも折に触れお話しさせていただきます。ぜひ楽しみにしてください。
西澤 眞理
2007年〜 「午後の紅茶サロン」主催。自宅サロン紅茶教室(生徒数約80名)
2023年11月1日 アンティークティールーム マリッジ オープン
自宅兼ティールーム:「私のアンティーク」「私のカントリー」「美しい部屋」など多数に掲載。
マリッジで飲める基本の茶葉をご紹介します。
世界三大銘茶の一つ。爽快感のある引き締まった渋み、深いコクのある味わいが特徴
濃厚なコクと甘み、芳香な香りを持つ。
ミルクティーとしても人気の高い紅茶。
三大銘茶。ひときわ高貴な味わいを持つ銘茶。独特な香り、甘みを持つ柔らかなコク。
芳香と爽快な渋みが上品で、万人に愛される美味しい紅茶。「紅茶の優等生」。
発酵が浅く、緑茶に似た渋みと花のような香りが特徴です。
華やかでフローラル系の繊細な香味。柔らかな甘味、爽やかなコク、まろやかな後味。
蜜のような甘い香りが特徴。コクがあり、チョコレート系のケーキと良く合います。
アールグレイに柑橘系の香りを足した紅茶。爽やかでスッキリとした味わいが特徴です。
キーマンベースのオリジナルの紅茶。マリッジのお菓子と合うようブレンドしました。
▶このほかにも季節や仕入れ状況に合わせて様々な茶葉をご提供する予定です。お店でお尋ねください。
また、仕入れによって上記でも欠品する場合もございます。ご了承ください。
マリッジの英国伝統的焼き菓子の紹介です。
英国では定番のにんじんをたっぷり使ったケーキ。トップはクリームチーズフロスティング仕上げ。
アフタヌーンティーの定番。クロテッドクリームとベリージャムを添えて。
英国ティーハウスの定番。ストロベリージャムを挟んだシンプルなケーキ。
チョコレートを贅沢に使用、軽さを出して焼き上げました。イギリス人好みのケーキ。
ココナッツの風味を生かしたエキゾチックなケーキ。トップはバターアイシング。
イギリス定番のケーキ。コーヒーのほろ苦さとクルミの香ばしさが紅茶にマッチ。
チョコレートの中にビスケットとを混ぜ込んだエリザベス女王好みのケーキ。
レモンを効かせたアイシングで仕上げるイギリス伝統のクラシックケーキ。
ドライフルーツのフルーツケーキにマジパンで飾り付けをしたイースターのためのケーキ。
イギリスでクリスマスの時期に食べられている伝統的なプディング。濃厚で芳香な味わいが特徴。
バッテンバーグ家に由来のある市松模様のスポンジをアーモンドのマジパンで包んだケーキ。
英国式マドレーヌと蝶の形をしたコーヒークリーム仕立てのカップケーキ。
日本とイギリスのハーフ。
西澤氏の元で紅茶と英国菓子作りを学ぶ。英国菓子ブリティッシュケーキハウスにて小澤氏にケーキ作りを学ぶ。
「紅茶と英国菓子の食べ合わせを意識してレシピを考えています。是非お店で紅茶とケーキの食べ合わせ(マリッジ)をお楽しみ下さい。」